No.053 営業パーソンこそ、自分自身の「愛称」を考えるべき理由

著者が小学校高学年のころ、週刊少年ジャンプという漫画雑誌で「北斗の拳」という漫画が流行りました。

この漫画は、世紀末の世界で力が全ての世界で、弱気を守る戦士たちが悪に立ち向かういわゆる勧善懲悪のストーリーでした。

そこに出てくるキャラクターの一人に「ジュウザ」という軍の将がいました。

仕える主君はいるものの、自分の意思で自由に考え行動するため扱いづらい将なのですが、成果はしっかり出す。

その自由さから「雲のジュウザ」と呼ばれていました。

 

さて、今回は、自分自身を如何に広告するかについてのお話です。

著者自身も、今の仕事をするにつれて今回のテーマの重要性を感じるようになったこともあり触れておこうと考えた次第です。

 

コロナ禍の有無にかかわらず営業の役割は変化している

営業パーソンに求められる役割も、多分に漏れず世の中の変化の波から逃れることはできません。

インサイドセールスの存在価値、マーケターと営業職の曖昧な住み分け、など自分達が何者なのかを再考させる変化に直面している営業パーソンもいるかもしれません。

あげくの果てには、「営業なんていらない」といった極端なタイトルの本まで出てくる状況ですが、それに踊らされる皆様ではないと信じています。

職務を明確にしてそれを守ることで自分の存在価値を示すくらいなら、曖昧でも元々の職務から拡張して他の役割まで果たせるよう尽力することで労働生産性の高い存在として価値をアピールする方が成果を出し生き残るチャンスは高まると考えるべきです。

 

仕事上の「縁」は文字通り、異なもの

男女の関係においては、理屈では到底説明できない「縁」が二人を結び付けることがおこり不思議であることを「縁は異なもの味なもの」と言います。

では、仕事上の出会いはどうでしょうか?

著者は、半分は同じ、残り半分は文字通り「異なもの」と考えます。

つまり、縁とは切り離して、極めて合理的に考えるべきことがあるという意味で男女の出会いとは大きく異なります。

 

仕事で出会う場合には、お金のやり取りなしに仕事上の関係が生まれ、継続することはありません。

表に出てこない場合でも、底辺には淡々とした損得の世界が広がっています。

つまり、相手の時間を奪ってまで得を感じてもらう何かを提供することができるのかを常にどこかで考えていなければならない世界。

実は、50年後はもしかしたらそういう世界はほぼ消えてもっと男女の関係に近い「縁」を相互に感じながら生きてける社会に変わっているかもしれません。

今日現在は、まだまだそういう訳にはいきません。

とすると、出会った直後は、まず自らの存在価値を相手に提示するところから始めなければ相手は素直に聞く耳を持ってくれる可能性はわずかでしょう。

 

冒頭であなたの存在意義を示せ

勤め人の方、独立起業した方やフリーランスなど立場を問わずお客様の前では、

「あなたは何者ですか?」

「私の大切な人生の時間を使ってまで、その失った時間の価値を取り戻すほど私を喜ばせる何かがあるんですよね?」

と、陰に陽に問われることに等しいのです。

こんな事を口に出して言われた日には、ひるんでしまいますね。

でも、この状況を想定して返す言葉を準備していたらどうでしょう?

著者は、むしろこうに思わせないように先手を打ってセリフを発しておいた方が良いと考えます。

つまり、自社の強み、どのような課題解決が得意かを伝えるフレーズを枕詞にする。例えば、

「私は、お客様の〇〇を圧倒的に改善するご提案をしております。」

「▲▲の課題解決を12年ほど続けております。」

「中小企業の財務管理コストを劇的に削減するサービスを提供しております」

など。

あるいは、自分の職務のスペシャリスト感を伝えるため、異分野の職人、士業名を組み合わせたフレーズを伝える。

「私、●●化学工業の研磨材ソムリエ、山田です」

「油絵画材のシニアコンシェルジェ、伊藤です」

「生産設備メンテナンス界のブラックジャック、坂本です」

このように、自社の存在価値、自分自身の存在価値を的確に伝える表現を面談の冒頭に伝えることで、双方でこれから費やす時間の意味を即座に判断できるようにしておけば、有効に時間を活用できます。

端的に意味が伝わり、心に響きやすいキャッチフレーズを考えることは、広告代理店やマーケターが行う業務の一部です。

 

まとめ

キャッチコピーで端的にあなたの価値を伝える工夫が必要だというお話をしました。

これは、自分自身や自社の存在価値の本質を掴み取る訓練にもなり、面談の冒頭で何のために今この時間があるのかをお客様に認識させることができるとお話ししました。

 

最後に、「フォレスト・ガンプ」というトム=ハンクス主演の映画のキャッチフレーズを一つご紹介します。著者が大好きなフレーズでもあります。

“Life is like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get until you open it up.”

この意味は、こちら↓。

「人生はチョコレートの箱のようなものだ。開けてみなければ中身はわからない。」

人生を、本当にうまく例えているますよね。

 

今回も、最後まで読んで頂き有難うございます。

 

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