No.032 儲かると稼ぐ

営業パーソンの目的は、顧客の課題解決をする上でROIを最大化して、顧客をハッピーにすることです。

その結果として、自社商品・サービスの売上分に応じて会社から給料が支払われます。

営業パーソンは、得られる収入をいかに増やせるかを考える時、稼げる営業職にはどんなものがあるのか?、営業はそもそも儲かる業種なのか? といったことを考えることがあるかもしれません。

何かを考える時に何気なく使われている言葉も、話す人や時代よって異なるニュアンスで使われていることは少なくありません。

 

そこで、今回は「稼ぐ」、「儲かる」という2つの言葉に注目します。

 

稼ぐ

諸説ある中、一説では、紡いだ糸を巻き取る道具の「かせ」に由来するとのこと。

「かせ」のように休みなく仕事に励むことを「かせぐ」といったのでは、と言われているようです。

これが、転じて「精を出して働く」、「地道に働く」の意として使われるようになったと言われています。

更には、生計のために働く、働いて収入を得るという意味が含まれていったと。

どちらかというと「過程」を表す言葉と言えます。

 

儲かる

他方、儲かるはどうでしょうか。

漢字の成り立ちとしては、「儲」 = 「人べん」 + 「諸」と分解されます。

「諸」は、者という字が、一所に多くのものが集まることという意味を表し、色々なものが準備されている、蓄えられているの意となるようです。

人が、準備をしっかりとして積み上げていくことで、結果としてあるいは思いがけず、人や情報、お金が集まってくるというニュアンスがあるようです。

どちらかというと「結果」を表す言葉ですね。

 

このように、この二つの言葉は成り立ちそして意味合いが異なることが分かります。

 

営業は儲かるもの、稼ぐもの?

営業は、結果を得るために過程を工夫し、見極めなければなりません。

ただ、過程、つまり目指す方向やプロセスが良いかどうかはやってみないと分からないことが多いでしょう。

また、そうはいっても結果が大事。飯を食わねばりませんから。

 

結局、営業としては、そして人生においても、両方を同時に実践しなければならないようです。

 

まとめ

今回は、「稼ぐ」と「儲かる」という2つの言葉に注目してみました。

それぞれ、本来過程と結果を表す言葉であるとお話ししました。

 

今回も、最後まで読んで下さり有難うございます。

 

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