No.061 インセンティブで本当に満足感を得られるのか?

「ブラックジャック」。

と聞いて、真っ先に頭に浮かべるものはなんですか?

著者の場合は、間違いなく手塚治虫の漫画です。

小学校3年か4年のころに、初めて読んだのが最初でした。

主人公の無免許天才外科医と、その助手のピノコという少女を中心に医療と生命をテーマにしたお話。連載開始時は、手塚治虫の最後の作品として打ち切られる前提で始まったとのこと。

著者にとっては、子供心に「生きる」とは?という問いを自問するきっかけを与えることになった作品です。

今読んでも読みごたえがあると感じます。

最近、我が子が興味を持つかと思って紹介してみたところ、予想外に最後まで読んでいました。

どう感じたのか、聞いてみたいところです。

 

さて、今回は、「モチベーション」と「インセンティブ」の関係についてお話しします。

 

満足感をもたらす要因

満足要因とも言われ、何かに対する意欲の源すなわち「モチベーション」の源泉となるものが、「動機付け要因」です。

前向きに動機付けをするもの。

例えば、

  • 承認
  • 昇進
  • スキル向上・成長
  • やりがい
  • いきがい 

などが、代表的な満足感をもたらす要因です。

また、十分に満足感を得られないからといって必ずしも不満感を招くとは限りません。

つまり、モチベーションにプラスになるときに作用するものと言っていいでしょう。

 

不満要因は解消すれば満足?

一方で、満たされなければモチベーションを下げうる要因は、「衛生要因」といわれます。

例えば、

  • 対人関係
  • 給与
  • 職場環境
  • 会社方針

などが、代表的なもの。

おもしろいことに、この不満足感のもとを解消したからといって満足につながるわけではないのです。どんなに不満足感を無くしてもただただそれ以上にはならない。

つまり、満足と不満足は対立する言葉ではないということです。

ですので、給与をあげたり、昇進させたりしても問題解決にはつながらないのです。

 

まとめ

今回は、モチベーションの要因についてお話ししました。

満足要因は色々と思いあたるところはあったかもしれませんが、不満足の要因についてはその解消がプラスに働くのではなく、あくまでマイナス要因の解消に留まるという点は新鮮だったのではないでしょうか。

インセンティブ制度を構築・運用する立場にある営業マネージャの方はこの点をしっかり踏まえてチームそしてメンバーのパフォーマンス発揮をサポートしてみてはいかがでしょうか。

同時に、営業パーソンの皆様も自分自身を見直す際には意識してみましょう。

 

今回も、最後までお読み下さり有難うございます。

 

この記事をシェアする